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若者向けエナジー飲料 日本市場開拓に細かな配慮「バーン」

若者向けエナジー飲料 日本市場開拓に細かな配慮「バーン」

日本コカ・コーラは、若者向けエナジー飲料「バーン」を3月12日に発売した。バーンはコカ・コーラグループが世界85の国・地域で販売している飲料ブランドで、日本には初上陸となる。

種類は「バーン エナジードリンク」(缶)「バーン エナジーブースト」(小瓶型ペットボトル)の2種。エナジードリンクはカフェイン、アルギニンといった元気になるイメージの強い成分に加え、アミノ酸の一種でエネルギー源になるBCCA、リボースなどの成分を配合。味はベリー風味の炭酸飲料に仕上げた。エナジーブーストは50mlの小サイズで、BCCAやリボースなどの配合量を多くした。味はエナジー飲料独特の風味に調整した。

デザインは両者とも黒を背景に炎を大きく配し、クリエーティブなエナジー飲料であることを表現したという。価格は200円、販売目標は非公表。

■日経産業地域研究所研究員の視点

栄養ドリンクやエナジー飲料といわれる商品は、日本では「オロナミンC」や「リポビタンD」などが代表格。栄養補給や疲労回復というイメージが強く、ターゲットとする年齢層も幅広い。

これに対し、「バーン」は18~24歳の若者にターゲットを絞り、疲労回復というよりも前向きな元気を出す飲料というのがコンセプトだ。缶入りタイプの「エナジードリンク」は日本にはこれまでにあまりなかったベリー味で、女性の取り込みも狙う。小瓶タイプの「エナジーブースト」は、栄養成分を濃縮したいわゆるエナジー飲料味で、日本独自仕様の商品だ。

小瓶のエナジー飲料は通常ガラス瓶が多いが、ペットボトルを容器に使っている点は珍しく、軽くて使い勝手もよい。細かな配慮が行き届いている。黒に炎のデザインは個性的で店頭でも目を引く。日本コカ・コーラの参入を機に、市場が活性化するのは間違いなさそうだ。

【ベンチマーク商品】
レッドブル・ジャパンの「レッドブル・エナジードリンク」。06年発売。250mlで275円。
オーストリア発祥で、欧州や米国など世界で販売されているエナジー飲料。

※「新製品ウオッチャー」では、日経産業地域研究所が選んだ注目の新製品を、同業他社や販売店の担当者、評論家など3~5人の専門家が評価。新規性など12項目で競合製品(ベンチマーク商品)と比べた優劣を「非常に優れる」(6点)から「同等」(3点)、「非常に劣る」(0点)までの7段階で各専門家が採点し、その平均を算出しています。