「リラックス飲料」と呼ばれる新しいタイプの飲料製品がブラジル国内でも9月から販売開始となる。27日付フォーリャ紙（ウェブ版）が報じた。

ブラジルではレッドブル（Red Bull）をはじめ覚醒作用のあるエナジードリンクが好調な売れ行きを見せているが、それらに対抗した「反エナジードリンク」とも言える鎮静作用のあるドリンクが店頭に登場する。商品名は「スロー・カウ（Slow Cow）」で原産地はカナダ。スマートな青色のアルミ缶の外見だけでなく味もエナジードリンクに似ているが、その効果は正反対だという。また、レッドブルなどと同様に若者の購買層をターゲットとしている。

スロー・カウの原材料はリラックス効果があるとされるカモミール、パッションフルーツ（マラクジャ）、レモンバーム、レモングラス、セイヨウカノコソウ、ホップ、緑茶などとなっている。販売価格は1本9.90レアルで、サンパウロ市のほかブラジル全国で販売される予定だ。

緑茶には覚醒作用があるが、ブラジル栄養学協会のマルセラ・ドゥアルテ医師によると緑茶に含まれるアミノ酸の一種のテアニンが鎮静作用ももたらしているという。若い茶葉はテアニンを多く含みカフェイン含有量は少ないとした上で、「これらの成分は販売されている茶葉には微量しか含まれていないが、相乗的にリラックス効果をもたらすとされている。しかし効果の表れ方は個人によって異なる」と説明した。

・Slow Cow 公式サイト（海外）
>> http://www.slowcowdrink.com/