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エナジードリンクの市場規模は前年比1.5倍と続伸中!最新商品の傾向や今後の動向を徹底分析!
Red Bull、MONSTER、burnなど、海外商品のクールなブランディングで若者を中心に人気を博しているエナジードリンク。エネルギー補給を訴求し、カフェインやアルギニン等の疲労回復や集中力を促進させる成分を含む炭酸飲料だ。
国内でのエナジードリンクの市場規模は13年には同1.5倍の392億円と著しく成長。14年には500億円規模になるとも予測され、各社がこぞって開発を進めている。
今回は、2014年上半期に発売したエナジードリンクと新ジャンルドリンクの2商品に迫る。
2014年3月、ハウスウェルネスフーズ株式会社(本社:兵庫県伊丹市)から、「日本発」の本格エナジードリンクが発売された。
商品名は「SAMURIDE ENERGY DRINK(サムライド エナジードリンク)」。
当初は海外商品の輸入も視野に入れた展開だったが、Red Bullなど市場を席巻する先行商品との差別化を明確にするため、構想から3年かけて日本独自のエナジードリンクを開発した。
パッケージには武士が戦闘に赴くシーンが描かれており、日本のエナジードリンクであることを分かりやすく訴えかけてくる。礼儀、謙虚、勤勉といった日本の国民性は「武士道」に通じ、武士が勇ましく戦う気持ちやシーンはエナジードリンクを飲むオケージョンとリンクさせる。
気になる中身には、カフェイン、アルギニンに加え、漢方の権威・日本薬科大学の丁宗鐵学長監修による独自の理論を取り入れた素材を使用。武士が戦の際に兜の中で焚き込めたとされる八角をはじめ、ナツメ、ウコギ、高麗人参、生姜が配合されている。
名実ともに「武士道」を貫いた、日本にふさわしいエナジードリンクだといえよう。
■コーヒー専業メーカーが打った一手
それから2ヶ月後の5月には、UCC上島珈琲株式会社(本社:兵庫県神戸市)が「UCC FULL THROTTLE」を発売。「アタマ、醒める」をコンセプトに炭酸とコーヒーを盛り込んだ「スパークリングカフェイン」という新たな飲料カテゴリを打ち出した。
炭酸+コーヒーの商品としては「BOSS BLACK SPARKLING」などが既に発売されていたが、絶大な広がりを見せるには至らなかった。
それらとの決定的な違いは、単なる炭酸+コーヒーに留まらず、仕事中や勉強中など「アタマを醒ましたい」というニーズに着目して開発されている点だ。
また、レモンやライムのフレーバーでコーラのような爽やかな後味を実現し、120gというカフェイン含有量は同社の既存缶コーヒーの2倍、一般的なエナジードリンクと比べると約1.5倍に相当する。
コンビニコーヒーやサードウェーブコーヒーの拡大などで若者の缶コーヒー離れが進む中、コーヒー専業メーカーとして打った一手であることも興味深い。容量は190mlと小ぶりながら、缶コーヒーと同じ130円と、低価格に抑えられている。
ジャパンエナジードリンクに、スパークリングカフェイン。
コンセプトも中身も異なるが、いずれも20~30代の男性をメインターゲットに据えている。
鍵を握るのは、成分や味はもちろんのこと、いかにクールで格好良いかという点だ。
オン、オフともにアクティブに活動する働く男のためのシゴトドリンクが、草食系と言われて久しい若い世代の男性をどのように目覚めさせるのか。今後の動向に注目したい。